2021年WEB採用シンポジウム「新卒採用 各社の事例」開催報告
2021年WEB採用シンポジウム
「新卒採用 各社の事例」開催報告
Zoomビデオウェビナー
2021年7月7日(水)14:00-16:30
2021年7月7日、弊社主催のWEB採用シンポジウム「新卒採用 各社の事例」(Zoomビデオウェビナー)が開催され、当日参加・アーカイブ視聴含め、1,400名以上の人事ご担当者にご参加いただきました。※ 社名・部署名・役職等はシンポジウム当時のものです。
開催レポート
パネルディスカッションには3名のパネリストの方々にご登壇いただきました。まず、それぞれの採用活動の取り組みについてお話しいただいた後、Q&Aシステムを使って会場の皆様からいただいた質問に回答する形で進められました。以下、各パネリストがお話しくださった内容の趣旨を簡単にご紹介します。
山城 真 氏
(東京海上日動火災保険株式会社 人事企画部 人材開発室 課長
採用チームリーダー)
当社の採用は転勤の有無、専門性要否により大きく4つ(総合職グローバル/エリア、総合職SPECグローバル/エリア)のコースに分かれています。昨年の21卒より、コロナ禍に急遽オンラインの選考を取り入れることになり、22卒採用は、最終面接のみ対面とし、オンライン選考を引き続き実施しています。ただし、応募者は全国各地にいらっしゃるので、最終面接もWebの選択肢を用意していました。面接官向けのガイダンスやトレーニングをオンライン面接仕様に刷新し、通信障害に備えて予備日程を準備するなど工夫しました。オンライン選考は企業側と応募者側双方にとって圧倒的に効率的です。遠隔地からの応募者の増加、面接の見える化も進みました。 私が着任後取り組んだ大きなプロジェクトは適性検査の導入でした。経験や勘に頼るところが大きかった従来の採用手法から脱却し、採用の「言語化」・「定量化」を目指して採用サイクルを資産化したいと考えました。複数年トライアルを重ねて日本エス・エイチ・エルの適性検査を導入し、今まさに今年の採用データの分析に着手しています。また、ゆくゆくは他チームとも協働して、採用のみならず配属や異動などタレントマネジメントへ戦略的に活用したいです。
松尾 敬信 氏
(日本電気株式会社 人材組織開発部 エキスパート)
私は開発/研究職採用チームのマネージャーを担当しています。技術系の採用は、30以上の部門で部門別採用を行っていますが、弊社ではリクルーターとのコミュニケーションを大切に、学生のやりたいことを確認しながら部門が求める人材像と照らして、一番輝ける部門にチャレンジできる環境を作っています。その環境を作る土台になった取り組みのご紹介になります。技術系採用には多くの課題がありましたが、中でも、採用活動が“オペレーション”業務になっている…という点は大きな課題でした。(私個人的には、企画でありマーケティングであり営業であるという考えです)オペレーションに終始してしまう理由は様々ありますが…。状況を脱するためにまずは現実と理想のギャップを浮き彫りにする必要があると考え、入社者情報の分析結果を各事業部に提供し、「自分たちの部門にはこんな人が来ているのか」を明らかにしました。現状を理解したあとは「じゃあどんな人が必要なのか?」を明確にするために、性格/技術/知識情報が言語化されたジョブディスクリプションを事業部別に設計しています。当然のことながら今回の取り組みは単年度で完結することではなく、可視化と再設計を常に繰り返しながら、学生と会社が共に成長し社会に価値を還元していくきっかけにすぎないと考えています。今後は人材像設計をさらに精緻化し、設計した人材像と入社した社員のギャップを経年で比較しながら、採用活動の変革を継続させていきたいと考えています。
佐伯 康一 氏
(株式会社ロッテ 人事部採用課 課長)
当社では、新卒採用を5つの職種(営業・研究・管理・エンジニアリング・生産)に分けて行っています。「作る」「売る」といった現場経験を起点に、その後さまざまなキャリアへ展開していきます。また経理・法務・ICTなど専門性の高い管理系職種では、ダイレクトリクルーティングを数年前から併用しています。インターンシップは営業・研究の現場を理解いただく内容とし、興味を抱いた学生の皆さんにはその後本選考へ応募いただけるよう促します。インターンシップから本選考に至るまで22卒はすべてオンライン形式となってしまいましたが、23卒以降はオンラインの利点も活かしつつ、対面との併用を検討します。特に二次選考でここ2シーズン実施できていないグループディスカッションは、多角的に評価を行うための重要なステップと位置づけています。また選考で使用する適性検査では、社内のハイパフォーマーをもとに「業績予測式」を算出し、スクリーニング材料の一つにしています。実装から2年とまだ日が浅く十分な検証はできていないものの、現場からの反応には一定の手応えを感じています。最後に私どもの広報活動スタンスについて。自社セミナーでは登壇する社員との双方向コミュニケーションを促し、異業種セミナーや学内インターンシップを通じて業界・働き方の視野角を広げていただく。こうして、将来キャリアを模索する学生の皆さんにしっかり寄り添い、納得のいく、悔いのない就職活動ができるようサポートします。「働く」をともに考える――これは本日ご視聴頂いているすべての採用担当の責務ではないでしょうか。
プログラム
14: 00
開会
14 : 05
ゲスト講演「新卒採用の取り組み」
山城 真 氏(東京海上日動火災保険株式会社)
松尾 敬信 氏(日本電気株式会社)
佐伯 康一 氏(株式会社ロッテ)
15: 10
休憩
15: 15
パネルディスカッション 「新卒採用の取り組み」
【モデレータ】
重野 達也(日本エス・エイチ・エル株式会社 HRコンサルティング1課)
16:30
閉会