【コラム】人事コンサルタントの視点
さまざまなタレントマネジメント課題に関して、
日本エス・エイチ・エルのHRコンサルタントがコラムを執筆しています。
適性検査データを用いたハイパフォーマー分析:入社前データを使うか、入社後データを使うか?
昨今、多くの企業が新型コロナウイルス(COVID-19)の蔓延にともなう働き方改革やDX推進といった大きな変革を迎えている状況にあります。これにともない、採用要件を改めて見直そうとする企業が増えています。
今回は、人材要件定義手法の一つである、適性検査データを用いたハイパフォーマー分析について、分析に用いる適性検査データの種類について解説いたします。
予測妥当性と一致妥当性:入社前のデータで分析するか、入社後のデータで分析するか
データ分析についてご相談いただく際、「採用時と入社後の適性検査データはどちらを利用した方が良いのか」といったご質問を多く受けます。
当社では、採用時に取得したデータを用いて職務パフォーマンスとの関係性を見出す分析を”予測妥当性分析”、入社後に取得したデータを用いて職務評価との関係性を見出す分析を”一致妥当性分析”と呼んでおります。両方の分析を行った上で採用要件を定めるべきですが、実際の分析は様々な制約の中で行うことが多く、分析の目的やデータ属性によるメリット・デメリットを踏まえて、どのデータを用いるのが望ましいかを判断します。
採用時(入社前)に取得したデータを用いて分析するメリット・デメリット
採用時に取得したデータを用いて将来(数年後)のパフォーマンスとの関連を分析するメリットは、採用基準や採用プロセスの実効性を検証でき、そのまま分析結果を採用プロセスに反映できることです。実際の採用プロセスでは入社前の適性検査の結果を検討して合否を決定するため、その意味で合理性の高い分析といえます。
一方デメリットは、見出された結果を社内の能力開発基準やコンピテンシーとして適用しづらいことです。入社前の自己認識は入社後の自己認識とは異なるケースも多く、特に新卒入社者の場合、初めての就労を経て大きく自己認識が変容する方も多いため、見出された結果を社内で有効なコンピテンシーとしてそのまま受け止めることは危険です。
入社後に取得したデータを用いて分析するメリット・デメリット
一方、入社後にあらためて取得した適性検査データを用いて分析を行うメリットは、社員の現時点でのパーソナリティと職務パフォーマンス情報をもって分析を実施するため、比較的安定した明確な結果を見出しやすく、採用基準だけでなくそのまま能力開発やコンピテンシーの指針として用いることができることです。また、数年のデータ蓄積を待たなくてもすぐに分析を実施することができるため、プロジェクトを短期間で完結させやすいという利点もあります。
一方デメリットは、就業中の社員にあらためて適性検査を受検するよう依頼する必要があり、企業によっては社員の理解を得てデータを収集すること自体が高いハードルとなる場合があることです。
おわりに
入社前と入社後、それぞれのデータを用いて分析する場合のメリット・デメリットをお伝えしました。使用するデータや分析手法に悩まれている方は、担当のコンサルタントへお気軽にご相談ください。貴社の目的に合った分析プランをご提案させていただきます。
- #1on1
- #360度評価
- #AI
- #C-GAB plus
- #CAB
- #DX人材
- #GAB
- #Insight_platform
- #IT人材
- #MQ
- #OPQ
- #RAB
- #SHL
- #TAG
- #UCF
- #V@W
- #Verify
- #Z世代
- #アイスブレイク
- #アセスメント
- #アセスメントセンター
- #イノベーション
- #インセンティブ
- #インターンシップ
- #エンゲージメント
- #エンタープライズリーダー
- #エンタープライズリーダーシップ
- #オンボーディング
- #キャリア採用
- #キャリア自律
- #グループ討議
- #コミュニケーション
- #コミュニケーションスタイル
- #コンテクスト
- #コンピテンシー
- #サクセッションプラン
- #シミュレーション演習
- #ジェンダー
- #ジェンダーバイアス
- #ジョブ型
- #スキル
- #スキルベース
- #ストレス
- #ストレスコーピング
- #ストレス対処法
- #ストレス耐性
- #ストレス耐性リポート
- #タレントインサイト
- #タレントインサイト成熟度
- #タレントマネジメント
- #ダイバーシティ
- #チームタイプ
- #チームビルディング
- #テスト
- #テレワーク
- #データ分析
- #ネットワーキング
- #ハイブリッドワーク
- #ハイポテンシャル人材
- #パーソナリティ
- #パーソナリティ検査
- #ヒートマップ
- #ピープルアナリティクス
- #ピープルマネジメント
- #ファクトファインディング演習
- #フィードバック
- #ポテンシャル
- #マッチング
- #マネジメント
- #マネジャー
- #モチベーション
- #モチベーションリソース
- #リクルーター
- #リーダー
- #リーダーシップ
- #リーダー人材
- #リーダー育成
- #ワークサンプルテスト
- #ワークライフバランス
- #万華鏡30
- #人事テスト
- #人材データ分析
- #人材ポートフォリオ
- #人材可視化
- #人材採用
- #人材育成
- #人材要件定義
- #人材評価
- #人材選抜
- #人材開発
- #人気記事
- #偏差値
- #働き方改革
- #内定者
- #内定者フォロー
- #分析
- #合意
- #商品
- #営業職
- #報酬
- #女性活用
- #女性活躍推進
- #妥当性
- #客観面接
- #対話
- #応募者体験
- #意欲形成
- #振り返り
- #採用
- #採用要件定義
- #新入社員
- #新卒採用
- #新規事業創造
- #構造化面接
- #標準得点
- #標準点
- #模擬面談演習
- #次世代リーダー
- #無尽蔵
- #玉手箱Ⅲ
- #研修
- #研究
- #社内公募
- #管理職
- #組織再編
- #経営人材
- #職務適性
- #育成
- #能力開発
- #自己理解
- #行動変容
- #解雇
- #評価
- #調査
- #質問力
- #逆面接
- #適性
- #適性検査
- #適材適所
- #選考プロセス
- #配属
- #面接
- #面談