外国人社員の定着性について。
文化などの違いからなじめずにすぐに辞めてしまう社員がいる。
定着性を上げるためにはどうしたらよいか?
外国人に限らず社風になじめず辞める社員はいます。
定着性が悪い場合は、採用時点でのミスマッチ、入社後の受け入れ、育成でのミスマッチ、能力的なミスマッチといろいろな要因が考えられます。
外国人社員の場合は、特に前の2つでしょう。外国人採用をする目的と必要な人材要件をきちんと会社として整理し、応募者にも伝えたうえで選考できていますか。外国語が出来る社員が欲しいという理由だけで採用していませんか。適性試験も実施し仕事の適性を測ってますか。
入社後も、日本人と区別する必要はありませんが、個別の面談機会を増やしフィードバックを細かくしてあげて下さい。本人以外の上長や同僚からの評価も参考にして下さい。
なお、本人の仕事ぶりもよく周りの評価も高いにもかかわらず転職してしまうこともあります。自分の能力に自信のある外国人人材ほど、もっと評価の高いところで働こうと考えています。転職先の待遇面など他社に行った元社員などに聞いてみても参考になるのではないでしょうか。居心地のよい職場というだけでは、定着性はあがりません。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長